第176章屈辱

翌朝、ダイニングルーム。

ミランダは朝食をとっていた。一晩中自問自答を繰り返したことで、心に渦巻いていた苦い思いは随分と薄らいでいた。

よくよく考えてみれば、ここ数週間の共同生活に加え、危険な目に遭うたびにクリフトンが庇ってくれたことが、抱くべきではない感情を芽生えさせる原因だった。本来、彼女は誰かに頼るような性格ではない。それなのに、いつの間にか彼に寄りかかり始めていたのだ。

今となっては、手遅れになる前に目を覚ますことができてよかったとさえ思っている。

なにしろ……

自分とクリフトンの関係は、王子様とお姫様が織りなすおとぎ話のようなロマンスとは無縁なのだから。

そもそも、クリフ...

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